皆さん、こんにちは!
香川県政策部デジタル戦略総室デジタル戦略課の山野です。
今回は、7月2日に開催した「令和時代のチーム開発ワークショップ~話題の"アジャイル"を体験してみよう!~」の様子を報告します。
ワークショップの概要
近年、デジタル技術の進展に加え、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を契機に、社会のデジタル化の流れが加速しています。特に、新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、私たちの生活様式のみならず、これまでの価値観やビジネスモデルも大きく変えたと言われています。
このような中、注目を集めているのが「アジャイル」の手法や考え方です。変化が多く、不確実な時代において、いかに仕事を進めるか、また、限られた時間の中で価値の高いものを生み出すにはどうすれば良いか、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら事業を推進することが、これまで以上に求められています。
そこで、今回は、かがわイノベーション推進アドバイザーであり、NTTコミュニケーションズ株式会社 ソリューションサービス部 ICTイノベーション部門長である倉田正芳様を講師としてお招きし、参加者の皆さんに「アジャイル」の手法や考え方を体験いただくワークショップを実施しました。
当日の様子
当日は、18名の方がご参加くださりました。
まずは、4チームに分かれてアイスブレイク。自己管理型チームのワークを体験しました。
今日初めて会ったメンバー同士で、
- リーダーが一人一人確認して並び替える場合 と
- チームメンバーがそれぞれ互いに確認しあいながら並び替える場合
の2通りで、整列する課題について時間比較しました。
結果は、どのチームも「チームメンバーがそれぞれ互いに確認しあいながら並び替える場合」の方が早く課題をクリアでき、迅速な課題解決のためには、チームメンバーが主体的に動くことが重要だと体感しました。
自己管理型チームのワークで、アイスブレイクを行いました
アジャイルの世界の入口を体験したところで、次は講義で「アジャイル」と「スクラム」の基本を学びます。
何故、今アジャイルが注目されているのか、変化の絶えない、不確実性の増した時代の中で働き方や仕事の進め方がどのように変わっていくのか、など講師の倉田様からご説明いただきました。
「アジャイル」と「スクラム」の基本を学びます
講義の後は、ワークショップ後半戦。今回一番白熱した、「紙飛行機ワーク」です。
課題は、「ルールに従って紙飛行機を飛ばし、多くポイントを取る」こと。講師からは、「3メートル以上飛んだ場合に1ポイント加算」、「A4の紙を4つに切って使う」、「紙飛行機を折る際は、一折ごとに折る人を変える」など、様々なルールが示されました。
チームごとに計画・実行(実際に紙飛行機を作る/飛ばす)・振り返りの反復工程を1つのスプリントとし、1スプリント20分間を4回繰り返すことで、短期間で改善を重ねる、ということを体験しました。
【計画】よく飛ぶ紙飛行機を作るため、チームで作戦を練ります
20分間で計画から振り返りまで行うため、実際に飛行機を折って飛ばすという「実施」工程 は、3分程度しか時間がありません。この間に、3メートル以上飛ぶ飛行機をいくつも作ることは想像以上に難しく、始めは苦戦しているチームも多く見られました。
しかし、2回、3回とスプリントを回す内に、小さな成功体験を着実に重ねるチーム、より飛びやすい飛行機の形状を目指して次々試行するチーム、他のチームのナレッジを取り入れるチーム、と、それぞれ試行錯誤した結果が成果に表れ始めます。最後の4スプリント目には、多くのチームが1回目より多く成果を得ていました。
【実施】ベストな飛行機の形状を目指して、チームで試行錯誤しました
最後に
今回は、講義とワークショップを通じて、参加者の皆さんに「アジャイル」手法の基礎を体験していただきました。紙飛行機ワークでは、短期間で成果を上げるべくチームで一丸となって議論し、試行錯誤されている姿が印象的でした。
「Setouchi-i-Base」は、「人が集い、学び、交わり、共創するオープンイノベーション拠点」として、引き続き、デジタル人材としてのスキル獲得に向けた人材育成講座・セミナーの実施や、拠点に集う多様な人材により生み出されたアイデアを起業や第二創業、既存企業の競争力強化につなげられるよう、ビジネスマッチング支援にも取り組んでまいります。
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