こんにちは!Setouchi-i-Baseフロアマネージャーの砂田です。
今回は前回に続き「かがわビジネスアイデアコンテストi-Con」の開催レポート(後編)をお届けします。
かがわビジネスアイデアコンテストi-Conとは---
あなたの中に眠る「“あったらいいな”をカタチにしたい」そんな思いや日常の中にあるちょっとしたひらめき。
i-Conは、そんな“ビジネスのタネ”を育て、具現化するためのビジネスアイデアコンテストです。
ビジネスモデルの完成度よりも、「発想を広げる」ことを大切にしています。原体験に根ざした思いや、他人に語ることで気づいた視点が、誰かの共感や応援につながる——そんな“ちょっと先の可能性”を一緒に探していきます。
i-Con開催レポート【前編】はこちらからご覧いただけます。
https://note.com/setouchiibase/n/n498c066668d1
2025年10月12日、情報通信交流館BBスクエアにて、かがわビジネスアイデアコンテストi-Con 最終発表会が開催されました。
会場には大勢の観客が集まり、これから一体どんなコンテストが始まるのだろう…という期待があふれます。
【審査基準について】
今回のi-Conでは、以下の4項目が審査基準として掲げられ、5名の審査員が各項目それぞれ20点で採点(計100点満点)。最終的にグランプリと準グランプリを選出します。
①課題意識の明確さ
②アイデアの独自性・創造性
③収益モデルとコスト感を自分なりに組み立てられているか
④人物像・情熱
また、会場の観客にも投票権が付与され、観客投票による「観客賞」を決定。だれが一番観客を惹きつけられるのか…会場の皆さんにも緊張が走ります。
【審査員紹介】
今回のi-Conでは、香川を舞台に様々な分野でご活躍する5名の方に審査を行っていただきました。
合同会社 higoto 代表 梶原 麻美子様
株式会社 THE REMIX 代表取締役 高岩 衣里子様
学校法人穴吹学園 産学・地域連携センター長 240design・西尾通哲建築研究室代表 西尾 通哲様
香川県政策部デジタル戦略総室デジタル戦略課 課長 福江 正裕様
株式会社ゴーフィールド 取締役会長 NPO 法人アーキペラゴ副理事長 森田 桂治様
審査員の皆様、ご多忙の中このi-Conにご協力いただきまして誠にありがとうございました。
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いよいよ最終プレゼンのスタート
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①たびそふと(高崎 真希さん・中川 健太郎さん)

毎日の散歩も休日のお出かけも!
DoggyGoが香川を愛犬満足度No1自治体に
「ドッグランに行ったけれど、遊び相手が誰もいなかった…」そんな経験から、愛犬のためのスポット検索サービス「DoggyGo」を考案・開発した、たびそふとのお二人。実際にアプリを試すことができるマニュアルを会場内で配布するなど、その完成度と熱意の高さでトップバッターにして強いインパクトを残しました。
②PM revolution(小橋 遼太朗さん・小橋 弥佳さん)

遊んで学んで農とつながる!
リアルと連動した「バーチャル農村型」プラットフォーム
故郷の田舎の風景を守りたい!そんな思いから、農業の後継者となる若者向けに、オンラインでの農業体験ゲームから実際の農家での農業体験そして若者と農家との就農マッチングなどを一貫しておこなうサービスを考案した、PM revolutionのお二人。得意分野の異なる二人ならではの、チームワーク抜群の発表でした。
③廣澤 彩芽さん

猫の5割がシニア世代
猫の高齢化を支える訪問型福祉サービス
アニマルウェルフェア(動物福祉)の観点から、猫と飼い主が幸せに暮らせる未来を目指して第一歩を歩み始めた廣澤さん。高齢の猫の介護への専門知識を持つ「猫福祉士」という資格をつくり、それを広めることへの大きな決意をこのi-Conのステージで表明してくれました。
④大賀 祐介さん

共に学び、「寄り添う」関係から始まる、
安心して挑戦できる未来を築く親子共育事業
普段は学校の先生、そして家庭では親として子どもと接する機会の多い大賀さん。親と子それぞれが持つ「接し方がわからない」「失敗するのが怖い」という悩みを解決するために、親子で一緒に取り組む新しい「共育」事業を考案しました。ご自身の経験に加えて、アンケートの結果も取り入れ、わかりやすい発表で多くの共感を得ました。
⑤原 麻由さん

孤独な経営にサヨナラ‼︎
3秒で信頼され、魅力が伝わる外見で未来を作る伴走サポート
ご自身の外見コンプレックスを乗り越えた経験から、服装のコーディネートを通じて、相談者の人生を伴走する『ドリームスタイリング』を提案した原さん。原さんの言葉や表情の一つ一つが自信にあふれ、観客にワクワクする未来を思い描かせるような、魅力的なプレゼンテーションでした。
⑥長尾 卓磨さん

納得感のあるキャリア選択の土台を築く、
長期伴走型の自己理解支援サービス
ご自身の転職経験を振り返る中で、「自己理解を継続的に支援すること」の重要性を実感した長尾さん。 プレゼンテーションでは、Who・What・How・Whyが明確に整理され、アイデアの独自性をアピール。伝える力を存分に発揮し、印象を残しました。
⑦北澤 裕子さん

夜の街へGO!
カルチャーと人が交わる魅惑の高松へと誘うインバウンド向け案内所
学生時代に旅先で現地の人と交流した思い出が原体験となっている北澤さん。高松の商店街で夜の時間を持て余す外国人観光客の姿に課題を感じ、夜に特化した観光案内所を提案しました。コンパクトシティである高松ならではの利点を生かし、地域と観光客双方の課題を解決するアイデアでした。
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緊張の審査&投票タイム
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7組全員の発表が終わり、審査員が別室で最終審査を行っている間、会場では観客投票が行われました。
どの発表も熱意にあふれ、だれに投票するか頭を悩ませる観客の姿も少なくありませんでした。
当日会場には、今回特別講師として採択者をサポートしてくださった内野 正仁様(元レッドブル・ジャパン代表取締役社長)も駆けつけてくださり、すべての発表を見届けてくださいました。 また、発表を終えた採択者に向けて、「結果にかかわらず、これから自分を信じて進み続けてほしい」と応援のコメントをいただきました。

いよいよ結果発表…
■観客賞
たびそふと(高崎 真希さん・中川 健太郎さん)
実際にアプリを開発し、当日観客に体験してもらうなどの工夫と熱意で観客賞を獲得しました。
■準グランプリ
廣澤 彩芽さん
「猫福祉士」というアイデアの独自性と、実現への思いの強さが高く評価されました。
■グランプリ
北澤 裕子さん
「夜特化型の観光案内所」という今までにありそうでなかったアイデアと、その必要性の高さが評価されました。
こうして、すべてのプログラムが終了しました。
最後に、審査員の皆様から総評をいただきました。 自身もSetouchi-i-Baseのビジネスコンテストに参加され、先輩として一歩先を歩んでいる梶原様からは「今後、事業が成功していくにつれて、声をかけてくれる人はたくさんいる。だけど、今日のように卵の状態を知っていて成長を一緒に喜んでくれる存在を大切にしてください。」とコメントをいただきました。

以上をもって、「かがわビジネスアイデアコンテスト i-Con」は幕を閉じました。
「新規事業のアイデアが成功する確率は1000分の3と言われている。では、成功しなかった997のアイデアには価値がないのか?」 そんな問いから、“1000個のアイデアすべてが輝くコンテストをつくりたい”という三上コーディネーターの想いのもと始まった、このi-Con。
これまで頭の中にはあったけれど、誰にも話したことのなかったアイデアを初めて言葉にした。そんな参加者の声が、たくさん届きました。
夢は、声に出したからといって必ず叶うわけではありません。 でも、声に出さなければ、何も始まらない。
i-Con、そしてSetouchi-i-Baseは、これからも皆さんのアイデアが広がり、実現へと伴走する“ワクワクが集まる場所”であり続けます。

皆様、お疲れさまでした!!!!
レポートをお読みいただき、ありがとうございました。
当日の様子は、Setouchi-i-Base公式YouTubeからもご覧いただけます!
https://youtu.be/EqXUPAHfOTk?si=fN1vjz9dtJPHsJrk